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中村 俊弘 院長

TOSHIHIRO NAKAMURA

オーダーメイドの矯正治療を通して
患者さんのQOL(生活の質)向上をめざす

大学卒業後、矯正歯科を専門に研鑽を積む。顎関節や咀嚼運動などについても知識を深め、「たまプラーザ駅」そばに開業。

中村 俊弘 院長

中村 俊弘 院長

たまプラーザ南口矯正歯科

横浜市青葉区/新石川/たまプラーザ駅

  • ●矯正歯科

豊富な知識と経験をもって、地域医療に貢献する

中村 俊弘 院長

大学5年で今後の専攻について検討していた際、「ねるとん紅鯨団」という番組で「日米女子大生100人に聞きました」という企画をやっていました。ぼんやり「日本の女の子もお化粧やファッションがあか抜けてきて、自己アピールが上手になったなぁ」と思いながら見ていたのですが、途中から笑顔に違和感を感じました。頭の中が歯科大生に切り替わっていたのでしょうね。歯並びが気になってしまったのです。歯並びをきれいにしたら、日本の女の子はどこの国の子にも負けないくらいかわいくなるはずだ!自分に何か貢献できることがあるんじゃないか…。そんな風に考え始めたのです。

それと前後して、米国で矯正歯科を学んでいた先生からも大きな影響を受けました。米国のシアトルに旅行した際、当時留学していた先生を訪ね米国の最新のテクニックを知りました。その先生は新しい治療法を日本に広めた第一人者で、大変勉強になりました。新しもの好きのわたしはすっかり影響を受けました。

実際に勉強を進めてみますと、教科書の中にはまだメカニズムが解明されていない事柄が多いことに気づきました。研究テーマは顎関節ですが、この関節の開閉の仕組みは蝶番のように単純ではありません。教科書の記載はあまり詳細でなかったため、純粋に自分で把握したいと考えるようになりました。その後ご遺体の顎関節を約500関節ほど観察させていただき、10年以上かけて分析を行いました。レントゲンで顎関節を観察しても、実際の形を把握できていなければあまり意味がありません。幸い研究成果が認められ、日本関節学会の賞を頂戴することもできました。

同時に咀嚼運動についても研究していましたが、ここでも当時あった文献に満足できませんでした。矯正治療前後の歯列形態の比較については論文があるのですが、機能について比較した文献が見当たりません。そこで咀嚼運動を徹底的に分析することにしました。お世話になった先生からは、「学部にいる間は教科書で勉強してください。しかし卒業後は臨床現場で教科書が本当に正しいかどうかを検証し、そこに納得できない箇所があるなら、自分で分析して正してくださいね」と教わりました。これがその後のわたしの礎(いしずえ)になっているのだと思います。大学では准教授まで仰せつかりましたが、ひととおり研究の成果が見えたため、学んだことを地域医療に活かしたくて開業しました。

患者さんのニーズにあわせて、オーダーメイドの治療を提供

中村 俊弘 院長

わたしたちの世代は、旧世代の教育との端境期にありました。旧世代の治療の考え方は、DOS(Doctor Oriented System、Disease Oriented System)といい、医師または疾患を主体としたものです。米国ではすでに患者さんまたは患者さんが抱える問題を主体としたPOS(Patient Oriented System、Problem Oriented System)という考え方が浸透し、これに倣った教育が日本でもスタートしました。現在では当たり前になりましたが、ひとりひとりの患者さんに合わせたオーダーメイド治療のことです。

矯正治療は期間が長いですし、お子さんが対象であることが多いですから、ご両親や本人ときちんと話し合わなくてはなりません。何をゴールにするか、現状をどうしたいかを含め、治療方針について時間をかけて話し合います。たとえば治療期間に「受験」があるとき、ご家庭によって捉え方は変わってきます。受験があっても矯正は続けるべきだとする方と、矯正は負担が大きいので受験期だけお休みする、あるいは受験が終わってから治療を開始するなどさまざまです。

最大のポイントはゴールです。目標を永久歯列(大人になったときの歯並び)とするか、現在行っているタレント活動などに支障のない歯並びにするかで変わってきます。永久歯列がきれいになっていればよいという考え方なら、現在歯並びが整っていなくても気にする必要ない場合もあります。

以前2歳違いの姉妹の患者さんがいらっしゃいました。米国からの帰国子女で、同じような歯並びをされています。お話を詳しくお聞きしていきますと、上のお子さんは将来米国での生活を、下のお子さんは日本にとどまることを希望していることがわかりました。そこで上のお子さんには歯を抜き口元を下げてより米国人受けする矯正を、下のお子さんには歯を抜かずゆっくりきれいに並べる治療法を採用しました。これがPOSの考え方です。どのような仕事に就くか、どんなスポーツをやるか、といった要素も大きいですね。

見た目をキレイに整えるだけでない、「矯正治療」のメリットとは

中村 俊弘 院長

近年は「健康寿命」が注目されるようになりました。単に延命処置で寿命を延ばすよりも、自立的に健康に生活できる時間を延ばすべきだというのが現在の主流です。自立的に生活していくなら、自分の力で固形物を咀嚼し食べなくではなりません。歯科医の役割は歯の機能を保ち、患者さんが自分で食べられる能力を永くキープすることです。そして矯正歯科医の役割は、メンテナンスがしやすく機能が永続できる歯にすることです。もちろん審美も重要なファクターではありますが。

歯が重なったりでこぼこしていると、治療の際ブリッジや詰め物の製作が困難になります。治療のために、歯を抜く場合すらあります。そうなる前に、やはりメンテナンスがしやすい状態にしておくことが重要です。歯科医師だけでなく、患者さんご本人も日々のお手入れがしやすくなるはずですし、本来の咀嚼機能が正常に働きます。たとえ歯並びが悪くてもきちんと歯ブラシが当たっていれば歯は持ちます。しかし歯並び悪いと歯ブラシが届かないことが多く、お口の健康は守りづらくなってきます。

また矯正治療が完了しても、それで「終わり」ではありません。そのまま放置すれば、ずれたり重なったりしてきます。そこで「保定治療」が重要になります。

最先端の知識と技術を駆使して、あらゆるケースでベストを尽くす

矯正治療では、最先端の材料を使っています。わたしは常に、この材料の性能が最大限に活かされる技術を用いるようにしています。やはりこれまで先人が進めてきた研究の成果がそれぞれの素材や技術に込められていますので、そういったものを有効に使っていこうと考えています。

これから受診される患者さんへ

先述の通り、永く健康に暮らしていくには自分の歯で食べることが重要です。この地域は幸い患者さんの健康意識が高いので、基本から説明しなくてもお話を理解してくださいます。また求めていらっしゃることも、わたしたちが考えてきたことと同様に一歩先のものです。身の引き締まる思いで毎日診療に当たっています。矯正治療はいつでも始められますし一生ものですので、気になることがありましたら、どうぞご相談にいらしてください。

※上記記事は2015.10に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

中村 俊弘 院長 MEMO

  • 出身地:神奈川県
  • 趣味・特技:テニス
  • 好きな本・愛読書:司馬遼太郎などの歴史小説
  • 好きな映画:「オーシャンズ11」(2001年、米ワーナー・ブラザース)、「最強のふたり」(2011年、仏ゴーモン)
  • 好きな言葉・座右の銘:為せば成る
  • 好きなアーティスト:ビートルズ
  • 好きな場所・観光地:シアトル、バンクーバーなど北米にある街

グラフで見る『中村 俊弘 院長』のタイプ

どちらかというと
穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

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